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干菓子 (20%以下の水分量)
半生菓子(20~40%の水分量)
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和菓子とは


和菓子とは、お茶(日本茶・抹茶)と共に召し上がるのが自然のように思いますが、しかし、それにとらわれることなく、様々な飲み物と組み合わせてみることも楽しいものです。
ぜひ様々な味わい方を試してみてください。

和菓子の殆どは茶の請けを前提に作られますので茶に合うように甘め。
そして、油を用いずに作るのも特徴です。


和菓子を分類すると三種類

  生菓子 (40%以上の水分量)
  干菓子 (20%以下の水分量)※乾菓子とも
  半生菓子(1と2の中間くらいの水分量)


生菓子は「主菓子」(おもがし)と呼び濃茶の席で出される菓子です。
主にあん類を使って作ります。あんをつなぎにして細工した練りきり。寒天と砂糖を使い透明感を出す錦玉。羊羹などのように流して作る棹もの。求肥やあやめの饅頭。それに裏ごしあんをつけたきんとん。薯蕷(じょうよ/やまいも)、くず、こなし。これらを使い季節の風物を表現します。

これに対し干菓子は、もち米粉にみじん粉や砂糖を混ぜて、型で押し固め打ち出す「押しもの・打ちもの」がメイン。他に砂糖菓子の「有平(あめ)」などもそうで、水分が少なく日持ちします。 押しものや打ちものも春夏秋冬を見事に可愛らしく表現したものが多く、こうした干菓子は薄茶の席で出されます。


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五感の芸術


五感とは、視覚、味覚、臭覚、聴覚、触覚をいいます。


食べ物を芸術と言い切るのはいささかおこがましいかもしれませんが、和菓子の世界や個性を一言でよく表現した言葉です。


すべての食べ物に共通ですが、和菓子を前にしたとき、まず感じるのは見た目(視覚)の印象です。「おいしそう」はもちろん、和菓子の場合は「桜の季節だ」などと四季のうつろいを視覚的に伝えてくれます。また、なんでもない大福や団子でも、ふっくらした餅の感じなどは、好きな人にはたまらないものです。
次に触覚です。持ち上げたときの大福の柔らかさや、楊枝を入れたときの優しい手応えなどは、口に入れる前においしさを伝えます。そして、口に含んだときの噛み心地や舌触りなども触覚です。


和菓子の世界では、「口溶け」という、口の中でさらっと解けてしまうような感覚も、非常に大事にしています。餡は、そういう独特の舌触りを持っているのです。味覚は言うまでもありません。

和菓子は本来、自然の恵みの賜物ですから、素材そのものの味をどこまで引き出しているかも重要です。臭覚は、和菓子には関係がないように思われるかもしれません。しかし、和菓子は「ほのかな香り」を持っています。米の良い香り、きなこの香ばしさなど、素材の香りもあります。加えて「移り香」があります。

桜餅の葉は食べるものか否か、悩まれたことはありませんか?

もちろん食べても差し支えありませんが、桜の葉をむくと、餅に独特の香りが移っていることに気がつくでしょう。餅や餡の風味と、桜の葉のほのかな移り香(臭覚)が絶妙な調和を生み出しているのです。
移り香でほのかな香りを楽しむとは、なんと風情のある感覚でしょう。


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お茶


日本茶は、「玉露」「煎茶」「番茶」「番茶」「ほうじ茶」「玄米茶」などがあります。
また、濃茶(こいちゃ)・薄茶(うすちゃ)・抹茶などもございます。


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玉露

緑茶の最高級品です。摘む暫く前から直射日光を遮って育てた茶葉。一度沸騰させた湯を50度まで冷ましていれます。葉の巻き込みが良く、噛んで旨味があるものが上等です。
適温 … 甘さが出る温度は60~65度である。


煎茶

4~5月に摘んだ新芽と若葉を使う最も一般的な緑茶。 よく乾燥し、葉が強く巻き込んだものが上等。
適温 … 熱すぎるとタンニンで渋くなる。75~80度で。


番茶

煎茶を摘んだ後の二番、三番摘みの葉が原料。価格が安く刺激成分(カフェイン)が少ないので大量飲みに適す。触ってみて少し重い感じがするものが上等。
適温 … 「娘十八番茶も出花」高温が香りがでる。沸騰湯で出花(いれたて)を。


ほうじ茶

番茶を炒って独特の味わいを持たせた茶。


玄米茶

煎茶や番茶に炒った玄米を加えてこうばしさを出した茶。


濃茶・薄茶

苦味や渋味のない厳選された茶葉を原料にしたものが『濃茶』
それよりランクが落ちる「詰茶」を原料にしたのが『薄茶』
色も味も薄茶より濃茶が濃厚になりますが、製法は濃茶も薄茶も同じです。

茶席で練った(濃茶は点てるとは言わず〈練る〉という)おこい」(濃茶)を、「吸い茶」(練った濃茶を順にまわし飲みする茶席の作法)し、このときに供される菓子が「主菓子(おもがし)」。つまり生菓子です。
大寄せ(多人数)の茶会などは「おうす」(薄茶)を点てます。このときに「干菓子」を出しますが、生菓子を出すケースも。


うす茶の手前(点前)に極真あり
利休によれば侘び茶における真の茶は濃茶ではなく薄茶だそうです。



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